【偏差値70現役医学生が教える】独学?塾?どっちがいいの?

2021年7月21日

僕は独学で偏差値53から1年間で偏差値70まで上げました。
この経験からなぜ独学をお勧めするのかを説明していこうと思います。

question
・塾って通った方がいいの?
・塾と独学ってどっちがいいの?
・独学って難しくないの?

などの疑問に応えられる記事になっています!

まず軽く僕の経歴から話しますと、
田舎の偏差値50くらいの高校出身で高校卒業時の偏差値は40台、それから勉強を始めて大手の塾に通っていたのですが1年で偏差値53までしか上がりませんでした。
それから独学で1年間本気で勉強したところ偏差値が15以上で上がって偏差値70になりました。

塾、独学どとらも経験してきた僕がどちらが効率がいいかをいうと「独学」です!

しかし多くの人にとっての賢い選択は塾と独学の両立だと思います。

独学のメリット

1、本さえあればいつでもどこでも勉強できる
2、板書という無駄な行為をしなくても最初から書いてある
3、わからないところを明確にできる
4、わからない場所のみを勉強できる、時間の無駄がない
5、何度も読み返せる
6、問題ごとに自分に最適な時間をかけられる
7、塾に比べて価格が20分の1以下
8、移動時間がない
9、難関大学合格者の多くはみんな独学を重視している

授業と比べた時の独学で勉強するメリットを書いていきました。
僕自身は独学を進めているので偏りがあると思い、他の医学生の意見も参考にして書きました。

1、本さえあればいつでもどこでも勉強できる
これは当たり前ですが本は持ち歩けるので、隙間時間に勉強できます。
授業だと板書が必要になってくるので、例えば電車の中では行えません。
もちろん板書したノートを見返すことはできますが、これは次のメリットにも書いている通り板書自体が時間の無駄になる場合が多いです。


2、板書という無駄な行為をしなくても最初から書いてある
基本的に勉強とはアウトプット(思い出そうとすること、テストすること)のことです。
もっと正確にいうと人は何かを覚えるときにはテストすることが1番効率がいいのです。
みなさんも「数学などで間違った問題の解説を読んで理解した気になっても次の日改めてテストすると解けない」という経験があると思います。
これはただ見ただけでは暗記という点では効率が悪いことを証明しています。
また記憶に関する研究でも、長期記憶に情報を保存するときには「想起」というものが必要になると示しています。
「想起」とは簡単に言うと思い出そうとすること、つまりテストと同じ意味です。

これらから何が言いたいかというと、板書を写す時間(先生が書いた内容をただ写すだけの時間)は「暗記する」という点に関しては効率が悪いということです。


3、わからないところを明確にできる
これも実は授業でもできます。
しかしこれも板書しなければならなくまた授業は多くの人にとって合うように作られているので自分の苦手に特化した内容でなありません。
正直授業をする塾の1番のデメリットはこれです。
メリットとしては板書をしなくてもわからないところにはチェックでき、あとで見返すことができるところで
す。

point

受験においての近道はわからない問題をわかるようにする。

基本的に受験勉強はわかることに時間をかけるのではなく、わからない箇所をわかるようにすることで成績が上がるので、わからない箇所を明確にすることは必須となります。
当たり前のことですが、日々勉強していると勉強量を確保することに集中してしまい、その当たり前のことを忘れてしまっている人が多いです。
毎日10時間勉強すれば合格できるのではなく、わからない問題を少なくしていって入試で合格最低点を取ることができれば、極論1日5分の勉強でも合格できます。
一般的に普通の人が難関大学に合格するためには多くの時間を勉強に費やす必要はありますが、それが目的でないことは忘れないようにしましょう。


4、わからない場所のみを勉強できる、時間の無駄がない
これは3の「わからないところを明確にできる」と繋がりますが、わからないところを明確にできるということは、わからないところをピンポイントで学習できるということです。
授業との対比になりますが、授業は多くの人にとって大事な問題や知識を解説するので自分のわからないを解決するとは限りません。
またわからないを解決できることもありますが、授業全てがわからないの解決につながる、という状況も少ないと思います。
仮にあったとしても、ひとつもわからない授業を受けてもただ板書を写すだけの作業の時間になってしまいます。

わかるものの解説を聞いたところで学力が上がるわけではありません。
「より理解が深まるでしょ!」という意見もあると思いますが、あなたの本当の目的を思い出してください。
第一志望に合格するためにはわかる問題をより深く理解するよりも、わからない問題をわかるようにするのが近道です。
しかもわかるから自分の勉強をしようと思って内職をしても先生に怒られることもあります。
よくよく考えればおかしいですよね、合格が目的のはずなのに授業を多く取らせてアウトプットの時間を制限してしまう。(もちろん塾も利益をなるべく多く出したいのですからしょうがないと思います。)


5、何度も読み返せる
これは結構大事で、板書を完璧に写しても人によってまとめ方の上手さが違って違ってあとで読み返す時に読みやすいノートを作れる人もいるし、読み返しにくいノートしか作れない人もいます。
また授業をするのも人間なのでたまにミスもあります。
しかし参考書は出版物なので誰が買ってもわかりやすくまとまっていて、何人もが何回も間違えがあるかどうかをチェックしているので、ミスがほぼないと言えます。
また板書を写す時に体調によっては集中でいなく書き漏れがある場合や、写すときに間違えてしまう場合もあると思います。
そのようなことがあると何回復習しても間違った知識を暗記することになってしまいます。


6、問題ごとに自分に最適な時間をかけられる
あくまで僕や僕の周りの友人の経験なので現在の授業体系が変わっていたら申し訳ありません!
授業では少なくても1問の解説に20以上時間をかけると思います。
これが自分の理解度に関係なく進んでいきます。
例えば自分はわかる問題で5分しかかからないものを、授業ではクラスなど授業を受けている全員に対して解説しているため20分かけたとします。
そうすると15分の無駄になるわけです。
逆もあります。
自分があまり理解できていない部分を調べながら時間をかけて勉強しようとしても、授業だとどんどん先に進んでしまい理解しないままただノートに板書を写す作業時間になってしまうこともあります。


7、塾に比べて価格が50分の1以下
これは簡単な話で、有名な塾に1年〜2年間通ったとすると50万円〜100万円しますが、参考書なら多く見積もって合計20冊の参考書を買ったとしても4万円で10分の1以下の値段になります。
独学はほんとに安い。
仮に独学で家では集中できない時に自習室を借りても月1万円程度なので15万円にしかなりません。

注意

塾は最高100万円以上
独学は最高15万円以下

8、移動時間がない
書いてある通りですが、塾までの移動時間分多くの勉強ができます。
もちろん電車の中などでも単語帳などはできますが、集中の度合いは自宅など周りの音が静かな方が高くなります。


9、難関大学合格者の多くはみんな独学を重視している
僕は「難関大の人の多くがこうやってるから絶対これがいい!」っていう理論を展開するのは好きじゃありませんが、一応事実として独学というか一人で勉強する時間を重要視している人が多いです。
実際は塾に行って最低限の授業をとって自習室で友達と勉強している人が難関大合格者には多いです。
塾と独学を組み合わせてどっちのメリットも享受するのが1番賢い選択だと思います。

独学のデメリット

独学のメリットを語ってきましたが、もちろんデメリットもあります。

1、わからない箇所を聞きづらい
2、目の前に競う人はいないから刺激は少ない→自分のペースで勉強できる
3、だらけてしまうと勉強をしなくなる
4、信頼性の高い受験の情報を得にくい

1、わからない箇所を聞きづらい
独学だとわからない問題を質問する人がいないので、そこは不便です。

解決策
まずわからない箇所が多い場合は参考書のレベルが自分に合っていないと考えましょう。
これを前提としてわからない箇所は基本的には数問程度だと思います。
そうであればわからない問題だけをピックアップして学校の先生に聞くことができます。
加えて有名な参考書であればググれば詳しい解説が出てくることもあります。


2、目の前に競う人はいないから刺激は少ない
人それぞれですが、目の前で競う人がいる方が集中できる人もいます。
僕もそうでした。
独学では同じ大学を目指す人がすぐそばにいないことが多いです。
学校で同じ大学同じ学部を目指している人がいるかもしれませんが仲の良さで模試の成績で競えるかや勉強時間で競えるかが変わってしまいます。

解決策
近年では有料の自習室も多くなってきているので、月に1万円程度で借りることができます。
また公共の図書館なでなら無料で勉強することもできます。
図書館などには受験生も多いため塾の自習室と同じような緊張感で勉強できると思います。
また同じ大学を目指す人と競いたい時はスタディプラスなどのアプリを活用するのもいいと思います!

3、だらけてしまうと勉強をしなくなる
多くの塾では自習室が用意されていて、自習室にいれば他の人の監視の目もあるのでだらけることなく勉強できるというメリットがあります。
しかも他の受験生が勉強していると自分もしないと!と思い勉強することもできると思います。

解決策
これは上記の解決策と同じになりますが、図書館や有料の自習室を借りることで周りの監視の目を活用できます。

4、信頼性の高い受験の情報を得にくい
今の時代知りたいことはググればなんでも出てきます。
しかしそれが信頼性が高いかは別です。
何年か前の情報が書いてあったり、そもそも適当に書いてある場合もあります。

解決策
そもそも必要な情報は大学が公式に公表しているので、大学のホームページを見れば必要な情報は得られます。
受験科目であったり受験範囲であったり入試日程であったりなどは無料で知ることができます。
多くの人は塾にしかない情報を持っていると思っていますがそんなことはありません。
仮に入試で出る問題などを1部の塾にだけ教えているとしたら犯罪を犯していることになるのであり得ません。笑
もちろんよく出る問題などの分析などはしっかりと行なっている塾がほとんでですが、それも赤本で自分で調べれば塾に頼ることなく行うことができます。

塾のメリット

ここでは主に授業をする塾について書いていきます。

1、競い相手が目の前にいる
2、やる気なくても強制的に授業を受けさせられる
3、わからない箇所を聞ける塾もある
4、受験の情報を得やすい
5、みんなと同じことをするのでなんとなく安心する、精神的安定

1、競い相手が目の前にいる
人によって変わりますが、目の前に同じ大学や学部を志望しているが近くにいた方が闘争心が燃えて勉強に集中できる人には大きなメリットになります。
また同じ志望校を持つ人がどのくらい勉強をしているかを肌で感じることもできるため、自分の勉強時間が少ないと焦って勉強時間を増やそうとすると思います。


2、やる気なくても強制的に授業を受けさせられる
勉強のやる気がなくても授業に出ないと親や先生に怒られるため強制的に授業には参加しなければいけません。
また授業中も寝ていたりスマホをいじっていると怒られるので基本的に勉強以外のことをすることができません。


3、わからない箇所を聞ける塾もある
大きな塾で有名な先生などは休憩時間に多くの生徒が質問をしに行くため、質問をする時間がないこともあるそうです。
しかし大部分の塾では質問を受け付けているチューターなどが常駐していたり、先生に質問できます。
わからないことを悩んでいても時間の無駄なのですぐに聞ける環境があるととても効率的に勉強を進めることができます。


4、受験の情報を得やすい
塾の先生は受験のプロで受験情報などにも精通しているため、受験の情報を得ることができます。


5、みんなと同じことをするのでなんとなく安心する、精神的安定
同じ志望校の人と同じ授業を受けて、同じ自習室で勉強をしていればなんとなく安心できると思います。
受験は精神的にとてもきついので、そのような安心があるだけで日頃のストレスが緩和されるはずです。

塾のデメリット

1、高い、とにかく高い
2、効率が悪い、板書しなければならない
3、授業を聞かなければならない
4、万人に必要な知識を教えるから自分に特化した情報を得ることができない
5、周りと比べてしまって焦る
6、演習(アウトプットの時間)が限られてしまう

1、高い、とにかく高い
独学と比較して、高い、それだけです。
もし家のお金に余裕があれば塾に行くのは悪い選択肢ではありません。


2、効率が悪い、板書しなければならない
多くの塾は授業形式のものが多いです。
これが非常に効率が悪いです。
板書を写している時間やわかる問題もわからない問題も同じペースで進ことなど、多くの点で非効率だと僕は考えます。

解決策
近年では授業形式は非効率だと考えて自習をメインで行う塾も存在します。
そのような塾は塾のメリットと独学のメリットのどちらも享受できるためとてもいいと思います。
また授業でも映像授業などではわかる問題は飛ばしたりできるので、効率の悪さは緩和されると思います。


3、授業を聞かなければならない
上記と似ていますが、知っている問題や必要のない分野の授業でも取ってしまったら受けないと親や先生に怒られたり、お金の無駄になってしまいます。
志望校が変わり、必要な科目が変わっても授業料先払いの場合はそのお金が帰ってこない可能性も考えられます。

解決策
志望校を変えない。
怒られても自分の目標に対してブレない精神力をつける。


4、万人に必要な知識を教えるから自分に特化した情報を得ることができない
自分にわからないことだけを聞くことができるわけでないので、わかる問題を聞く時間は時間の無駄になってしまいます。


5、周りと比べてしまって焦る
これはメリットにもなる可能性がありますが、他の人の成績や勉強時間と比べてしまい焦ってしまう場合もあります。
他の人が難しい参考書を使っているから私も使わないと!と思って基礎力がないのに応用問題が多く載った参考書を使ってしまうと学習効率が非常に悪くなってしまいます。


6、演習(アウトプットの時間)が限られてしまう
授業を聞かなければいけないので、その分自分で演習する時間が限られてきます。
基本的に暗記をしたいときはアウトプットがとても大事になるのでその時間が限られてしまうことは暗記効率を下げることに繋がります。

結論

それぞれのメリットデメリットを書いてきたので、自分にとってどちらが合うのか、もしくは組み合わせた方が効率がいいのか考えてみてください。
僕の考えでは基本的には独学がおすすめで集中力が切れた時には図書館や有料の自習室を借りたりしましょう!
塾で授業を最低限だけとって自習室を活用するのもいい手だと思います。
また授業を行っていない塾の活用もおすすめです。