【偏差値70現役医大生が教える】日東駒専、産近甲龍レベルに受かる参考書 勉強時間

2021年7月12日

初めまして!
現役医学生のりょうです!

軽く経歴を紹介すると、理系3科目と英語の偏差値が全て53の状態から1年間で偏差値70の医学部に合格したものです!
どんな経歴の人でも役に立つ受験情報を提供しています!



僕が分類する中堅レベルの勉強法を紹介します。
私立では偏差値55弱、国公立では偏差値50弱の大学を志望している人に向けた情報です。

多くの難関大学合格者が一番効率がいいと考えている独学での参考書の学習を前提としてお話しします。

まだ志望校が決まっていない人はこちらを参考にしながら、どの大学に向けて受験勉強をするかを決めましょう。

対象大学

どんな大学を志望しているか人を対象にしているか、主な大学名を紹介していきます。
大学群でいうと、日東駒専や産近甲龍やSTRASなどがあります。
それぞれの具体的な大学名を書いていきます。

日東駒専

日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学

産近甲龍

京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学

STRAS

佐賀大学、鳥取大学、琉球大学、秋田大学、島根大学

滑り止めとしては大東文化大などがあります。

使用すべき参考書


日東駒専、産近甲龍、STRASで使用すべきおすすめの参考書を紹介します!

まずこのあたりの大学に合格することを考えると、共通テストやセンター試験レベルの問題が解ける必要があります。
では共通試験のレベルって?
を解説すると、ズバリ教科書の内容を理解と暗記できていればいいのです!
共通テストや過去のセンター試験の問題を解いて、入試科目全てで65〜70%を越えるようになると一般入試での合格が見えてきます。

簡単だと想うかもしれませんが、実は難しいのです。

しかし正しい順序で勉強をしていけば、誰でも到達することのできるレベルです。

注意しないといけないのは教科間のバランスが悪くなってしまうことです。
どういうことかというと、例えば数学はめっちゃ勉強してるけど英語は苦手だから全然勉強していない、という状態です。

志望大学合格において、得意を伸ばすよりも苦手を普通にする、ことはとても大事です。

なぜかというと大学受験において、最高点が決まっているからです。
ほとんどの大学において1つの科目の最高点は100点です。
今得意で70点取れる科目をどれだけ頑張ってもあと30点しか伸びません。
しかし苦手科目が今30点しか取れないとしたら、MAXで70点も伸びる可能性があります。

要するに苦手科目の方が、点数の増加の最大量が大きいのです。

さらに大学受験入試で100点に近づくほど勉強量に対する得点増加が小さくなっていくにからです。
簡単にいうと「90点を100点にするためにする勉強量>>>0点を10点にするためにする勉強量」ってことです。
同じ10点上げるという目標でも、より高い点数の方が上げづらいのです。

以上の2点から”得意を伸ばすよりも苦手を普通にする”ことが大事です。

具体的にいうと、苦手科目では満点に対する合格最低点の割合を目指して勉強を進めていき、得意科目ではその割合+5〜10%を目指しましょう。

例えば300点満点で合格最低点が180点なら、得意科目は65〜70%、苦手科目は60%を目指すということです。
逆に言うと、得意科目でも80%を目指してはいけない、と言うことです。(もちろん苦手科目が60%を超えていれば問題ありませんが、その時はもう1つ上の大学を目指せるのでぜひ上に挑戦しましょう。)



だからこそ科目間のバランスはとても大事で、そこも考慮して問題数が多すぎない参考書を選びました。


また各参考書の使い方や科目別の勉強のは下記に書いてあるのでそちらを確認してください。

数学


下記の二つの参考書を習得すれば合格はほぼ見えていきます。


初めから始める数学シリーズ


今から受験勉強始めます!
という人におすすめの一冊がこちらの初めから始める数学シリーズです。

今まで授業もちゃんと受けてなかったし、教科書の問題もよくわからないよ。。。。」
「受験勉強始めたいけど、今学校で受けてる授業だと理解しづらいな。」

って人でも理解できるようにわかりやすい解説をしてくれています。

どのくらいわかりやすく書いてくれてるかっていうと、他の市販の問題集の3倍くらいは解説の分量が多いです。
しかも驚くのが、その解説っていうのが1つの問題に対する解説のみの分量ってことです。

他の分厚い問題集では、その他の解法とか関連知識などを書くことで、結果問題以外のページが多くなったものとは全く違います。

中学数学の知識でもまだ曖昧な箇所があったとしてもこの問題集で勉強すれば、わからないから考える、という無駄な時間を省くことができます。
全部解説に書いてあるからです。

この問題集を習得できればとりあえず教科書の例題レベルはクリアできると思って大丈夫です。

もし教科書レベルに自信がある人でも1度は全問解いてみてもいいと思います。
問題数も少ないので、本当に実力がある人なら1ヶ月もしないで1A〜2Bは終わります。
仮に解き始めて思うように進まなければこの問題集をしっかりと学習できるので、とりあえず初めから始めるシリーズをやってみるのをおすすめします。

ただ1つ問題点なのが、解説が詳しい代わりに問題数が少ないということです。
ですので、このあとおすすめする参考書である基礎問題精講などを、この問題集のあとに学習することを推奨します。

習得目標:全問問題だけを見て答えまで書ける。




基礎問題精講


武田塾さんなどの多くの有名な塾からおすすめの参考書です!っていう紹介があったのでこの参考書は知っている人も多いと思います。

僕も受験期時代には一番お世話になったと言ってもいいくらい使い込んだ参考書です。
多くの塾からおすすめされている通り、非常に素晴らしい参考書です。
どこが素晴らしいかを説明していきます。

まずは持ち運びやすい大きさと重さです。
網羅性の高い数学の参考書は大きくて重いののが多い中、こんなにコンパクトな参考書はなかなかありません。
参考書を何冊も持ち歩く受験生にとって、これはメリットになります。

次に先ほども言いましたが網羅性が高いところです。
基礎問題精講のみをやるだけで、共通テストは90%を超えることができるし、偏差値65くらいまではいけます。

多くの人は基礎問題精講を過小評価しており、センター試験80%以上を目指している人はもっとレベルの高い参考書を使いましょう、とか偏差値60以上の人には簡単すぎるとか聞くことがありますが、そういう人に基礎問題精講の問題を解かせてみてもせいぜい6,7割くらいしか解けないと思います。

基礎問題精講の例題、演習問題を含めた全ての問題をどの順序でテストしても答えまでしっかりと出せるまで繰り返して学習すれば、共通テストは90%、偏差値63〜65には到達します。

このページを見ている人は偏差値55を目指していると思うので、7割以上の例題を解けることを目標に学習していきましょう。
演習問題には手をつけなくて大丈夫です。

最後に網羅性が高いのに問題数が少ないことです。
チャートやFOCUSGOLDなど網羅性が高い参考書はたくさんあります。
しかしそれらは問題数が非常に多いです。
例えば青チャートで言えば1A〜3までのすべとの問題を足すと3000問以上になります。
しかし基礎問題精講は同じく全ての問題を足しても900問程度です。

なんと基礎問題精講は青チャートの3分の1くらいの問題数しかありません!

ただ問題数が少ないだけでは意味がないのですが、基礎問題精講はそれに加えて網羅性も高いのです!
この問題数が少ないことと網羅性が高いことが合わさると無敵です
理系大学志望の全生徒は基礎問題精講をやるべきです。


習得目標:例題のみ問題だけを見て解ける問題が7割以上になるまで。



英語


英語は勉強を進める順序が大事になるので、先に書いておきます。
結論から言うと、単語→文法→英文解釈→英語長文の順番です。

単語、文法、英文解釈はとにかく知識を吸収するイメージで、英語長文はその知識を使って問題を解くと言うイメージです。

基本的には単語→文法→英文解釈→英語長文の順番で進めるのがベストですが、もし入試まで半年を切っているようなら単語、文法、英文解釈は並行しても大丈夫です。

長文はこの3つが暗記できた時点から開始してください。

半年以上あれば単語、文法、英文解釈をそれぞれ1ヶ月で完璧にして残りを長文に使うようにすればいいと思います。

英語は特に勉強のやり方が重要になりますので、ぜひ下の記事を参考にしてください。
選んだ参考書よりも、勉強方法によって大学に受かるか落ちるかが決まります。




ターゲット1200


ターゲットシリーズの出版社である旺文社のホームページに説明がありますが、
高校初級から共通テストレベルになっているようです。

日東駒専、産近甲龍、STARSの単語レベルは共通テストとほぼ同等です。

ですからこの単語帳さえしておけば、単語についての心配はありません。

またターゲットシリーズはシンプルな作りをしていて、単語と日本語を一対一で暗記していくタイプです。
とにかくこれだけを仕上げれば単語はどうにかなります。

やり方は詳しく書いた記事があるのでそれを参考にしてほしいのですが、単語には受験当日まで毎日続けると思ってください。

到達目標:2つの英単語帳の英単語を9割以上英語のみを見て日本語に訳せるようになる。




高校英文法をひとつひとつわかりやすく。


内容は基礎となっていますが、センター試験の文法問題では7〜8割を得点できます。
(共通テストには文法問題がありませんので割愛します。)
日東駒専、産近甲龍、STARSを目指しているのであるばこれで十分です。

150ページほどしかなく、問題部分と解説部分に分かれているので1ヶ月程度で一周できると思います。

今は長文読解が入試問題の主となっているので、無理をしてNEXT STAGEなどの重い参考書をやらないようにしましょう。


英文読解入門 基本はここだ!


英文読解や和訳が苦手という人にもおすすめできる、易しめの参考書です。

入試英語において一番配点が高い長文読解に入る前にまず、短い文章で正しく訳せることが必要になります。
その時に使う参考書がこの「英文読解入門 基本はここだ!」です。

この参考書は50題しかありませんが、基本的な英文を訳す準備としては十分すぎるほどです。
長文を始める前にこの参考書を習得することで、円滑に進めることができるようになります。


大学入試 英語長文ハイパートレーニング レベル1 超基礎編


いよいよ長文読解に入ります。

大学入試の英語において一番配点が大きいのでとても大事になります。

この参考書のレベルは難関高校〜一般大学入試、英検で言うと3級〜準2級あたりになります。
問題数は12個あります。
これは全て出版社である桐原書店のホームページに書いてあります。

ハイパートレーニングは英語長文問題集の中でもトップクラスに解説がしっかりしています。
全ての文にSVOCなどが書かれていて、わからない英文があったとしても安心して進めることができます。
さらに音読用の白文やCDなども付いているため、復習をするにもとても便利です。

またわからねい単語が出てきたらしっかりと覚えるようにしましょう。

この参考書を習得できれば、過去問に入ることができます。


もし長文に不安があれば次のレベルまで習得しておくと、英語を得点源にできるほどの実力がつくと思います。

ただし注意しなければいけないのが、他の科目で基礎が固まっていない状態で英語だけ進めても合格へは近づきません。
苦手科目では満点に対する合格最低点の割合を目指して勉強を進めていき、得意科目ではその割合+5〜10%を目指しましょう。

例えば300点満点で合格最低点が180点なら、得意科目は65〜70%、苦手科目は60%を目指すということです。

化学



理科は私立大学ではほとんどの大学で1科目のみとなります。
ですので化学、物理、生物から1つを選べばいいのですが、主におすすめなのは化学ですが、数学が得意な人は物理を、暗記が得意なら生物をおすすめします。

理科の選択は大事になるのでしっかりと考えましょう。

ただし理科2科目を必要とする大学では化学+物理or生物、の選択が勉強しやすいと思います。

大学や学部によっては理科の科目が指定されている場合があるので、自分の志望校や志望学部の入試科目を確認しておきましょう。


宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ


初学の人でも使いやすく、しっかりと完成させれば共通試験レベルでは7割を目指せる参考書がこちらになります。

ページの左側が文字での説明、右側がイラストによる説明になっていて論理的にも視覚的にも理解がしやすいです。

途中でその説明を元に解ける問題が挟まれていたり、別冊で薄い問題集もついているので、理解だけでなく問題演習としても使うことができます。

本書部分の説明を読んでそこに対応する別冊問題集の問題を解いていく、と言うやり方で進めていきます。



セミナー化学、センサー化学、リードα、エクセル化学総合版など


たくさんの参考書を書きましたがほとんど同じレベル、問題数となっています。

僕のおすすめはセミナー化学ですが、市販はされていないので代わりになるエクセル化学などでもいいと思います。

この問題集に入るには他の全て科目で合格最低点を取れるようになってからにしましょう。

理科は解けなければいけない問題数が数学よりも少ないため、少ない勉強時間で偏差値を上げることができます。
ですので、数学と英語で合格最低点を取れるようになってから、理科の点数を合格最低点+10%目指すという戦略をおすすめします。

この参考書はそのために使うものです。

この問題集の全ての問題を解けるようにすれば東大京大関わらず全ての大学で合格最低点を取ることができるようになります。

しかしこれは逆に注意しないといけないことでもあり、無理に全ての問題を習得しようとすると結局基礎も固まらないまま受験を迎えてしまうことになります。

日東駒専などのレベルを目指すのであれば、基本問題さえ解くことができればいいので応用問題や入試問題などは全て飛ばしてしまいましょう。

セミナー化学で言えば基本例題と基本問題のみで大丈夫です。




物理


理科の中で一番多くの人が選ぶのは化学ですが、僕の経験では物理が一番早く偏差値が上がります。

だからといって万人におすすめできるわけではなく、数学が好き、得意って人におすすめします。

理由は簡単で、勉強の進め方が数学に近い科目だからです。

ですから逆に数学が不得意な人にとっては学習がしづらい科目となっています。

正しい順序や参考書で学習していけば、高偏差値を目指せる科目でもあります。




宇宙一わかりやすい高校物理シリーズ


化学でも紹介したシリーズです。
とにかく初学者から使いやすく、しっかりと習得したときの完成度の高さは素晴らしいです。

初学の人でも使いやすく、しっかりと完成させれば共通試験レベルでは7割を目指せる参考書がこちらになります。

ページの左側が文字での説明、右側がイラストによる説明になっていて論理的にも視覚的にも理解がしやすいです。

途中でその説明を元に解ける問題が挟まれていたり、別冊で薄い問題集もついているので、理解だけでなく問題演習としても使うことができます。

本書部分の説明を読んでそこに対応する別冊問題集の問題を解いていく、と言うやり方で進めていきます。











基礎問題精講


数学でも同じシリーズを勧めています。            
150問程度しかありませんが、しっかりと全範囲の入試標準レベルの問題を網羅しています。
またポイントや着眼点などに問題を解くための思考方法がまとまっているので、そこもしっかり暗記しましょう。



物理を得点限にしたい人が使う参考書です。
注意しなければいけないのは他の教科で合格最低点を取れていないのにこの参考書を使うことです。

あくまで全ての科目で合格最低点が取れるようになってから、+αで物理を得点限にしたい時に使うようにしてください。

+αで使う時も全範囲ではなく、例題だけを力学と電磁気学のみ学習する、といった形にしてください。

ほとんどの大学では力学と電磁気の配点が高いため、この2つの分野さえ他の受験生より上回れば、合格可能性は一気に上がります。

生物

順次追記します。




必要勉強時間


合格に必要となる最低勉強時間はおおよそ1000時間となります。

1日に何時間くらい勉強できるかで受験勉強開始時期は変わりますがほとんどの人は半年弱、要するに8月ごろから開始するのが良いと思います。
大体ですが平均で5〜7時間は毎日勉強時間をしましょう。

受験まで半年ある人は初めの2ヶ月は英語と数学だけに全振りしましょう。
理由は英語と数学は学習内容が多いことと、配点が理科に比べて大きいことがあるからです。

まずは英語と数学で基礎力をつけ、ある程度点数が取れるようになってから理科を開始しましょう。